エンゲージメント
取り組み
ナブテスコでは、組織パフォーマンスの持続的な向上に向けて、個人の能力開発と組織風土改革の取り組みを両輪で進めており、従業員エンゲージメントの向上に向けた施策に力を入れています。当社では、当社が大切する価値観や当社が中長期的に目指すべき方向性を全社で共有するため、ナブテスコ ウェイや長期ビジョンの発信・浸透活動を推進しています。また、従業員に対して定期的に実施するエンゲージメントサーベイ等の結果を踏まえ、組織・個人に関する課題を抽出し、従業員エンゲージメント向上に向けた施策を企画・立案・実行するとともに、上司部下間の信頼関係を構築し、個人の自己成長を促すコミュニケーション施策として1on1を全社で実施しています。これらのトップダウンとボトムアップの取り組みを組み合わせることにより、個人ひいては組織全体の成長につなげています。
ナブテスコ ウェイの改定・浸透活動
ナブテスコグループは、2003年の設立以来、「独創的なモーションコントロール技術で、移動・生活空間に安全・安心・快適を提供」することを企業理念とし、その実現を目指してきました。2012年に行動指針や約束等を明文化した「ナブテスコ ウェイ」を策定、グループ内での浸透を図り、その実践に取り組んできました。2023年には、さまざまな環境変化を反映し、各国グループの多様な人財が理解・共感し、さらに意欲的に行動していくことを目指して「ナブテスコ ウェイ」を改定しました。
改定においては、全グループ社員を対象にナブテスコ ウェイに関する共感度調査を実施し5,000人を超える国内外グループ社員からの回答を分析しました。またグローバルで社会が激変する時代に会社が持続的に成長し続けるために、外部・内部環境の変化を踏まえて策定しました。結果、新しい「ナブテスコ ウェイ」は、企業理念はそのままに、行動指針・ナブテスコの約束について次世代に引き継ぎたい要素を整理し、挑戦する企業としての新たな視点を組み入れ、「私たちが大切にすること」を6項目に集約しています。
ナブテスコウェイは、企業活動の基盤であり、社員一人ひとりが共通の価値観を持つことによって、一体感を醸成し、求心力を高め、強固な組織を築くための土台となります。ナブテスコグループでは社員全員が理念の理解を深められるよう、経営トップからの発信、動画で解説、「ナブテスコ ウエイブック」の配付、そしてワークショップを実施するなど、組織全体に浸透が行き渡るよう活動を行っています。
エンゲージメント測定
当社は、魅力ある企業・働きやすい職場を実現するために、定期的に組織診断を実施しています。組織診断の結果から、各職場のコミュニケーションを中心とした課題を抽出し、組織力強化に向けた諸施策へと繋げています。
(単位:%)
2017年度 | 2020年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度目標 | |
---|---|---|---|---|---|
エンゲージメントスコア | 69.3% | 69.9% | 69.2% | 69.2% | 78.6% |
内 男性社員 | 69.5% | 70.5% | 69.3% | 69.3% | - |
内 女性社員 | 69.2% | 69.4% | 69.1% | 68.6% | - |
カバーした社員の割合 | 100% | 100% | 100% | 100% | - |
回答した社員の割合 | 97% | 99% | 97% | 98% | - |
- 単体社員にアンケートを実施。
- 2021年度までは2~3年ごとに組織診断を実施しておりましたが、2022年度より毎年の実施に切り替えています。
- 2022年度の結果に一部訂正しています。
- 「上司と部下との関わり」、「組織の状態」を7段階(1:全く当てはまらない、2:当てはまらない、3:やや当てはまらない、4:どちらともいえない、5:やや当てはまる、6:当てはまる、7:非常に当てはまる)で調査した結果を評価(4以上を満足と定義)。
上述の組織診断に加えて、組織に対する貢献意欲や仕事に対する主体性を測定するエンゲージメントサーベイを毎月実施し、組織ごとの状態および推移をモニタリングしています。組織診断およびエンゲージメントサーベイの結果は、組織単位の結果に纏めて、随時、経営層へ報告されています。また、これらの結果を踏まえて、組織と個人の両面から課題を抽出し、組織力強化・従業員エンゲージメント向上に向けた施策を全社・組織単位でそれぞれ実行しています 。
社員へのインセンティブ
当社グループでは、全社員を対象に、社会、環境負荷低減(特に気候変動対策)、および会社に対し顕著な貢献をした社員を表彰する「ナブテスコ賞」、「企業市民活動賞」、「知的財産報奨」等の表彰制度を設けています。表彰を通じて業務の革新と創造に取り組む気風を醸成し、社員のチャレンジへの意識高揚を図ることを目的としています。表彰対象者は貢献度に応じて賞金が支給されます。
2023年度は合計延べ1,071が表彰され、賞金総額は約2,850万円でした。