最適な航行を実現する船速馬力制御システムの実証実験を開始

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ナブテスコ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木村和正)の舶用カンパニーは、新製品の船速馬力制御装置「TELEGRAPH AGENT™(テレグラフ エージェント)」を日本郵船株式会社様が所有する『原町丸』に搭載し、実用化に向けた実証試験を2024年1月から開始しました。

 

船舶の船速調整において、現在は船員の手動ハンドル操作によって主機遠隔操縦装置で主機関(メインエンジン)の回転数を制御することが一般的です。しかしながら、船員の業務負担となっている他、船員の経験によるところが大きく、船舶の到着時間や燃料量が変動する要因にもなっています。「TELEGRAPH AGENT」は船速負荷制御ユニット上で設定した船速に追従する回転数に自動調整するシステムです。設定値内での最適な負荷を自動制御することで無駄な燃料消費を防ぎ、船員の労務軽減や低燃費の実現、GHG排出量の削減に貢献します。

 

今後は、当社が提供する上位システムの最適航路支援システムとの接続も開発を進めており、更なる運航効率の向上と省人力化の実現を目指してまいります。

 

以上

【ナブテスコについて】 https://www.nabtesco.com/

2003年に帝人製機株式会社と株式会社ナブコの統合により誕生。独創的なモーションコントロール技術で、生産現場の自動化や陸海空の安全・安心・快適な移動を支える機械コンポーネントメーカー。1950年から舶用機器事業を開始し、主力製品である舶用エンジンの遠隔制御システムでは国 内シェア約50%、世界シェア約40%を有する。この他に補助推進器制御装置や、電子制御ガバ ナシステム、電子制御エンジン向けに電子制御油圧バルブなどを提供している。生産拠点の兵 庫県神戸市、韓国:釜山市、中国:上海市に加え、シンガポール・オランダにサービス拠点を持つ。