舶用機器
人と物資を運ぶ大型船の安全で最適な航行を支えます
多くの物資や人をのせて、世界を航海する大型船。安全航行はもちろん、省人化や低燃費化、環境負荷の低減など、大型船の輸送を最適なものにするには、さまざまな取り組みが求められます。
ナブテスコが担うのは、主に中大型船舶に搭載される主推進機遠隔制御装置とその周辺のシステムエンジニアリング。
船の心臓部であるディーゼルエンジンの制御システムについては、機械式はもとより、今後主流となる電子制御式にもいち早く対応するなど、環境対応を積極的に推進。グローバルにMRO※拠点を有し、培った技術力と充実したアフターサービスにより、船舶の安全で最適な航行を見守ります。
舶用エンジン遠隔制御システムは、国内約50％（当社推計）、世界約40％（当社推計）の市場シェアを持っています。
※ MRO : Maintenance, Repair and Overhaulの略
事業の社会的価値
- 単位輸送当たりの環境負荷が少ない輸送手段である船舶に、安全性・信頼性が高く環境性能に優れた船舶機器を提供し、船舶の環境負荷低減や安全航行、安定的な海上輸送に貢献しています。
- 船舶のスマート化や脱炭素に向けた技術革新に取り組み、造船・舶用機器業界の健全な発展に貢献します。
主要製品
主機遠隔操縦装置（M-800-Ⅶ）
船舶のディーゼルエンジンを、船橋や制御室から遠隔操縦する装置。回転数の指令を出すほか、状態監視を行います。最新ネットワーク機能に加え、液晶画面を採用することで操作性・拡張性に優れたシステムです。
電子制御油圧バルブ
ディーゼルエンジン1気筒につき1台搭載され、燃料噴射のタイミングと量、排気弁の駆動タイミングを電子制御します。燃費向上に貢献することから、環境対応コンポーネントとして注目されています。
GAPセンサー
エンジンの燃料噴射ポンプおよび排気弁の動きをモニタリングするGAPセンサー。異常な動きを検知してアラームを発生することにより、ディーゼルエンジン電子制御システムの信頼性を高めます。
