TELEGRAPH AGENT™とCassandraの組み合わせで船舶における燃費向上を実現

ナブテスコ株式会社（本社：東京都千代田区、社長：木村和正、以下「当社」といいます。）の舶用カンパニーは、新製品の船速馬力制御装置「TELEGRAPH AGENT™(テレグラフ エージェント)」をイースタン・カーライナー株式会社様（ECLシップマネージメント株式会社管理）の自動車運航船である『MALAYSIA GRACE』に搭載し、燃費に関する実証試験(アジア、中東、豪州航路）を行い、一定の燃費向上効果を確認することができました。

今回の実証実験では、システムの解析用アプリとして、当社子会社であるDeep Sea Technologies Single Private Company社のAIを活用した船舶向けソリューションであるパフォーマンスモニタリングシステム「Cassandra」を同時に搭載することにより、燃費向上効果の可視化や実海域における「TELEGRAPH AGENT™」の最適セッティングの検討を容易にし、燃費向上を実現しました。船速を一定とした条件下で、平均3.4％の燃費向上効果*を確認することができました。

今回の実証試験結果に基づき、当社は、イースタン・カーライナー株式会社様から「TELEGRAPH AGENT™」と「Cassandra」の受注をいただいており、同社保有の船舶に導入をすすめています。

当社は、船員の労務軽減や低燃費化、GHG排出量の削減の社会課題解決を推進し、船舶業界における、更なる省人力化と運航効率向上を目指してまいります。

*10日間「TELEGRAPH AGENT™」のON/OFFを3時間毎に繰り返し燃費向上効果を確認

なお設定したON時の船速17.0ノット及びOFF時の回転数はお客さまの従来の運航プロファイルより平均値を算出