藤原:試着には勢いがあるんですよ。新鮮さや驚きがあるので、感激して即決したくなるんです。でも、長い時間歩くと、意外としっくりこないってことも多いんです。だから、試着の第一印象はあんまり信じないようにしていますし、お互いに一呼吸置くことを大切にしています。義足は長く付き合っていく物でもあるし、からだと生活を預けるものでもあるので、じっくり考えて選んだ方がいいんです。ユーザーの方が選ぶプロセスも大事にしたいと思っています。
片山:藤原さんに『ALLUX2』を強くプッシュされなかったことで、逆にこの人は信用できる人だなと思いました。その後も、何度も話をしていてもウソが全くない人だなと思いましたし、何より藤原さんは話していることがすごく分かりやすいし、伝わりやすいんです。ユーザーの方と話す時に、何か意識していることってあるんですか?