ナブテスコの技術・製品は、産業用ロボット向け精密減速機や鉄道・船舶・航空機などの制御機器、
自動ドア、ホームドアなど、皆さんが日頃目にしている身近な製品に採用されています。
その中核となるのが「うごかす、とめる。」を精密に制御するモーションコントロール技術です。
品質の高い製品やお客さまのニーズに応えるサービス力を活かし、各分野で高いシェアを獲得しています。
マーケットシェアNo.1にこだわるのは、これまでの高い実績と信頼が重視される新製品の開発において、
お客さまからいち早く情報を入手できるのはシェアNo.1のサプライヤーだから。
とくに技術の信頼性が重視されるインフラ系の受注は、新規参入は難しいと言われています。
当社は、さらに研究開発を推進し、技術の蓄積・新技術の創出を行いながら、お客さまの信頼を獲得し、
さらなる開発スピード向上、生産能力増強などに挑戦しています。(シェアは当社推計)


Company会社を知る主な製品とシェア
ナブテスコの5つの事業領域
先端産業の最前線を支える
精密減速機


自転車のギアのように回転力を力に変える機構が減速機です。精密減速機を産業用ロボットに搭載することにより、ロボットは重いものを運んだり、加工することができるようになります。産業用ロボットに求められるのは衝撃に強く、滑らかで正確な動きを実現すること。ナブテスコでは衝撃に強い波型のペリトロコイド歯車を採用し、約3mの産業ロボットの先端の動きの誤差を、わずか0.1mmに抑えることを可能にしています。

- 活用されている分野
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精密減速機は自動車製造ライン向けの産業用ロボットの
関節などに用いられています。具体的な活用分野
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- 自動車製造ライン
- 工作機械製造ライン
- 食品製造ライン
- 半導体製造ライン
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- 医療機器
- 搬送用ライン
- 検査・測量機器
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- マーケットシェア
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産業用ロボットの関節用途として、国内、海外のロボットメーカーの信頼を得て、高いシェアを維持しています。精密減速機のさらなる用途拡大により、新たなマーケットへの進出を図っています。(シェアは当社推計)
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中大型産業用ロボット関節用途
精密減速機
- ■ナブテスコ
- ■その他
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建物や駅の通行を支える
自動ドア・ホームドア


ナブテスコは「NABCO」や「GILGEN」というブランドで自動ドアのグローバル事業展開を行っています。1956年に国産第1号の自動ドアを発売以来、現在では国内市場シェアの約60%を占めています。また、鉄道駅の安全性向上に貢献するホームドア事業では「NABCO」「GILGEN」が日本や香港の各駅、パリの地下鉄など主要路線で採用され、世界シェア約20%を誇っています。(シェアは当社推計)

- 活用されている分野
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世の中のビルや駅のプラットホームで
人々の安全を支えています。具体的な活用分野
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- オフィスビル、公共施設、商業施設
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- 駅のプラットホーム
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自動ドアで見かけたことがある人も多いはず。おなじみのロゴ。
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オフィスやショッピングセンターなど、さまざまな場所に設置されている、当社の自動ドア。
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駅のプラットホームにも、当社のホームドアが設置されています。
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- マーケットシェア
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建物用自動ドア
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建物用自動ドア
- ■ナブテスコ
- ■その他
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安全な空の輸送を支える
航空機器


航空機の三次元の動きを正確にコントロールするのが「フライト・コントロール・アクチュエーション・システム」で、国産機においてはナブテスコが100%のシェアを確立しています。同システムは機種の上げ下げを行う昇降舵、機首を左右に向ける方向舵、機首を左右に傾けるための補助翼、ブレーキの役割を担うスポイラーなどをトータルに制御し、油圧の力で動かす仕組みです。(シェアは当社推計)

- 活用されている分野
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フライト・コントロール・アクチュエーション・システムや
高電圧配電装置が採用されています。具体的な活用分野
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- B787-8/-9
- B737MAX
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- B787-10
- B747-8
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- マーケットシェア
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フライト・コントロール・アクチュエーション・システムは、国産機において約100%のシェアを確立しているほか、フライ・バイ・ワイヤー方式では、B777をはじめとするボーイング社の航空機においてトップシェアを獲得し、市場での確固たるポジションを築いています。
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フライト・コントロール・アクチュエーション・システム
- ■ナブテスコ
- ■その他
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高速鉄道の進化を支える
鉄道車両用機器


ナブテスコは1925年に国から鉄道のエアブレーキ装置を初受注して以来、1世紀以上にわたり高信頼のブレーキシステムを供給し続けてきました。現在はブレーキシステムの中枢をなす「ブレーキ制御装置」や新幹線車両の「ドア開閉装置」、新幹線N700系車両がカーブを曲がる際に車体を適切に傾ける「車体傾斜電磁弁装置」などを提供。海外においても中国や台湾を中心にブレーキ装置やドア開閉装置を供給しています。

- 活用されている分野
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新幹線のブレーキシステムやドア開閉装置などに
ナブテスコの製品が採用されています。具体的な活用分野
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- 中国 高速鉄道 CRH2
- 中国 北京地下鉄 9号線
- 中国 重慶モノレール 3号線
- 台湾 高速鉄道
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- イギリス 高速鉄道 Class 800
- イタリア 高速鉄道 AGV. italo
- フランス 通勤電車 Spacium
- 台湾 通勤電車 EMU 800
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- マーケットシェア
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主力のブレーキシステム製品、ドアシステム製品をはじめ、各種試験装置、ブレーキシュー、シート回転装置、ポイント除雪装置などを国内・海外市場へ提供。国内のブレーキシステム製品は約50%、ドアシステム製品は約60%を占有。N700系新幹線ではすべての車両にナブテスコのドア開閉装置が採用されています。(シェアは当社推計)
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鉄道車両用ブレーキシステム
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鉄道車両用ドア開閉装置
- ■ナブテスコ
- ■その他
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船舶の安全航行を支える
舶用機器


厳しさを増す船舶の環境規制への対応として、ナブテスコが注力するのがディーゼルエンジン電子制御システムの開発。この技術の核をなすのはナブテスコの「電子制御高速油圧バルブ」で、燃料噴射・排気弁を最適に制御することにより燃費向上に貢献しています。またこのほかにも船舶の制御室から遠隔でエンジンを操作する主推進機遠隔操縦装置、電子制御高速油圧バルブの動きを見守るGAPセンサーなどを供給しています。

- 活用されている分野
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電子制御高速油圧バルブが
船舶のディーゼルエンジンの最適制御を実現します。具体的な活用分野
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- ディーゼルエンジン電子制御システム
- 中大型船のディーゼルエンジンを、
船橋や制御室から遠隔操縦
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- マーケットシェア
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舶用エンジン遠隔制御システムは、国内約45%、世界約40%の市場シェアを持っています。舶用機器事業は、グローバル・サービス・ネットワークを有しており、アフターサービスを背景に海外市場のシェア拡大を目指しています。(シェアは当社推計)
舶用エンジン遠隔制御システム
- ■ナブテスコ
- ■その他
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今後の取り組み
ナブテスコは、お客さまのニーズの多様化や高度化に対して、コンポーネント販売からソリューション提供型へと転換を図っています。そのため、メカトロニクス化・システム化製品などを開発するとともに、国内外の企業・大学・研究機関との共同研究やコーポレート・ベンチャーキャピタルによるスタートアップ企業との共創、M&Aなどさまざまな方法を積極的に取り入れています。国内では、「ナブテスコR&Dセンター」を拠点として、オープン・イノベーションの積極的な活用を進めています。
こうした取り組みを通じて、多様な技術の取り込み、開発スピードの向上、グローバルな技術人財の育成を図り、新事業・新製品の創出を推進していきます。
