舶用機器事業

2015年3月期および2015年12月期(参考値)見通し

2015年3月期は、国内外造船所での潤沢な手持ち工事量に伴う売上増等により売上は119億円となり、前期比で増収となりました。2015年12月期(参考値)は、電子化エンジン制御機器の需要増等により売上は127億円となり、増収の見通しです。

「セグメント情報」輸送用機器セグメントの業績実績と計画

強みの源泉

環境に配慮した新しい価値を生み出すべく製品開発を遂行しており、既存製品に加え、環境規制強化に適合する大型船舶エンジンの電子化に対応する製品をラインアップに取り揃えている点が強みです。また、日本、シンガポール、オランダ、中国、韓国の主要拠点を活用し、24時間365日で対応可能な充実したサービス支援体制を展開している点もナブテスコの強みです。

事業環境(機会とリスク)

2013年以降、世界新造船需要の回復に伴い、国内外造船所は潤沢な手持ち工事量を確保しており、その安定的な消化が見込まれます。また、大型船舶エンジンの電子化は、想定を上回る速度で進行しており、電子化対応機器需要の取り込みが、舶用機器事業の戦略の柱となっています。一方で、シクリカルな事業であり、景気変動の影響を受けるリスクがあるものの、市況の回復に伴い、予防保守需要が回復していることも追い風になると考えています。 世界2ストロークディーゼルエンジン生産台数予測

中長期の成長に向けた取り組み

市場のニーズに柔軟に対応し、電子化対応機器需要を中心に、お客さまの課題を解決する新製品を創出するほか、日本・中国・韓国の三極生産体制を軌道に乗せ、更なるQCD(Quality,Cost, Delivery)の向上を目指します。さらに、サービスネットワーク拡充により高品質なサービスを提供できる体制を構築し、予防保守提案による確実な需要の取り込みを図ります。

FACTSHEET

主要顧客(敬称略)

川崎重工業、三井造船、三菱重工業、日立造船
Hyundai Heavy Industries(韓国)、Doosan Engine(韓国)、
上海外高橋造船(中国)、Hudong Heavy Machinary(中国)、MAN Diesel (デンマーク) 他

生産拠点(2015年3月期末時点)

兵庫県神戸市、中国上海市、韓国釜山

市場占有率

舶用エンジン制御システム:国内シェア約60%(世界シェア約40%)

事業発展

旧ナブコは、1943年に空気圧操作弁を開発して以来、産業用空気圧制御技術を向上し、この技術を用いて遠隔操縦装置のほか、陸上発電機用・舶用ディーゼルエンジンの起動空気管制弁など、各種バルブ類と冷凍機用ガス圧縮機を製造してきました。
 その後、各国船級協会の規格基準へ対応できる基礎を構築し、1963年には日本初の空気式エンジン遠隔操縦装置を開発しました。戦後わずか11年で新造船建造世界一となった日本の造船業界が貿易拡大の追い風を受けるのと軌を一にして、船舶に搭載される機械類の自動化が一気に加速するのに対応し、日本の大型エンジン向けの空気式エンジン遠隔操縦装置のシェアを大きく伸ばしました。
 1975年頃からは電子技術を応用した制御の高度化へのニーズが高まるのを受け、メカトロニクスへの進化を目指した当社は、1983年にマイコン式主機遠隔操縦装置を開発し標準化が進みました。また、1987年にはマイコン式電子ガバナーを投入し、エンジン制御のトップメーカーの地位を築きました。
 一方、サービス事業では、予防保守提案によるサービス充実に向け、オランダおよびシンガポールにサービス拠点を設立しサービスネットワークを拡充してきました。
 2014年には船舶用「電子ガバナー装置」の納入累計7,000台を達成しています。

1950年
舶用冷凍機用ガス圧縮機を納入(旧ナブコ)
1963年
舶用制御装置の製造、販売を開始(旧ナブコ)
1983年
マイコン式制御装置を開発、販売開始(旧ナブコ)
1986年
マイコン式制御装置の量産型M-800-Xを販売開始(旧ナブコ)
1987年
マイコン式電子ガバナーを開発、販売開始(旧ナブコ)
1995年
オランダに「Nabmic B.V.」を設立(旧ナブコ)
1998年
シンガポールに「Nabtesco Marine Service Pte., Ltd.」を設立(旧ナブコ)
2000年
韓国に「Nabtesco Marinetec Co., Ltd.」を設立(旧ナブコ)
2008年
電子制御エンジン向け油圧制御弁の製造、販売を開始
2013年
中国に「上海納博特斯克船舶機器有限公司」(生産工場)を設立
2014年
マリタイムイノベーションジャパンの研究開発ネットワークへの参加を決定
船舶用「電子ガバナー装置」納入累計7,000台を達成

MAIN PRODUCTS

  • 主機遠隔操縦装置(M‐800-V)

    船舶のディーゼルエンジンを、船橋や制御室から遠隔操縦する装置。回転数の指令を出すほか、状態監視を行います。最新ネットワーク機能に加え、液晶画面を採用することで操作性・拡張性に優れたシステムです。

  • 電子制御高速油圧バルブ

    ディーゼルエンジン1気筒につき1台搭載され、燃料噴射のタイミングと量、排気弁の駆動タイミングを電子制御します。燃費向上に貢献することから、環境対応コンポーネントとして注目されています。

  • GAPセンサー

    エンジンの燃料噴射ポンプおよび排気弁の動きをモニタリングするGAPセンサー。異常な動きを検知してアラームを発生することにより、ディーゼルエンジン電子制御システムの信頼性を高めます。

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