航空機器事業

2015年3月期および2015年12月期(参考値)見通し

2015年3月期は、民間航空機向け売上の拡大および為替効果により売上高は前年の198億円から207億円へ増加し、前期比で増収となりました。2015年12月期(参考値)も、前期に引き続き、⺠間航空機向けの売上拡⼤および為替効果により228億円程度まで増加する見込みです。

「セグメント情報」航空・油圧機器セグメントの業績実績と計画

強みの源泉

モーションコントロール技術、技術開発力

防需と民需それぞれの分野で長年にわたり、顧客ニーズへの対応を通じて蓄積してきたノウハウや技術開発力が強みです。安全性が何よりも重視される航空機分野で培ってきた世界最高レベルの生産技術や知見が、リスクを極力抑えたアクチュエーターの開発を可能にしています。

顧客との信頼関係

常にお客さま目線に立ち、プロアクティブな姿勢を保ちながら、世界の航空機メーカーに対し40年近くにわたりベストソリューションを提供しています。顧客との緊密な信頼関係がナブテスコの強みであり、世界トップクラスのフライト・コントロール・アクチュエ―ション・システム(FCA)サプライヤーの地位を確立しています。

生産体制

品質・生産性向上の継続的な取り組みの蓄積は、日米2つの工場に集約されています。

航空機会社納入機数推移

事業環境(機会とリスク)

民間航空機分野は今後20年間で航空機運用が2倍まで成長する見通しです。防衛予算は微増傾向ながら中長期的に安定した状態が継続すると考えています。一方で、世界経済の成長鈍化や政治的変動さらに原油高などの要因が、航空機需要に影響を及ぼすリスクがあります。

中長期の成長に向けた取り組み

顧客との信頼関係を活かし、コミュニケーションを密にとりながら、「ニーズ」や「ウォント」を分析し、資源の集中により質の高い競争優位性のあるソリューションの提案を行います。技術開発力に磨きをかけ、新規開発のリードタイムを圧倒的に短くするほか、日米の工場において、2017年以降の航空機メーカーによる新プログラム開始に伴う増産対応の体制を構築することで着実な航空機需要の取り込みを図ります。
 バリューチェーン全てにおいて価値の提供を常に考慮したアクションを起こすとともに、「利益ある成長」を念頭に、アフターサービス分野での取組みを更に強化していきます。

FACTSHEET

主要顧客(敬称略)

Boeing(⽶)、川崎重⼯業、三菱重⼯業、IHI、防衛省、エアライン各社 他

生産拠点(2015年3月期末時点)

岐阜県、米国ワシントン州

市場占有率

FCAの国産機シェア:約100%

事業発展

航空機器事業は、戦時中の飛行機脚部品の製造に始まり、戦後は海外からの技術導入を行うことで広範囲の要素技術を吸収するとともに、機器の設計・開発・生産に係わる基盤的ノウハウを習得しました。
 その後、海外民間航空機市場への進出を目指し、1976年にはBoeingとの取引を開始しました。1990年には、民間航空機の飛行制御系統として世界で初めてのシステム受注となるB777向けFCAの受注に成功しました。この成功は、世界市場における当社の地位を高め、その後の成長への転機となりました。
 2014年にはボーイング サプライヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなどQCDS(Quality, Cost, Delivery, Service)を向上、さまざまな機体へのFCA受注・供給を通じて着実に事業を拡大しています。

1944年
防衛用航空機部品の国産開始(旧帝人製機)
1970年代
後半
B737クラシック用のランディングギアの油圧アクチュエーター他受注(旧帝人製機)
1976年
米国ワシントン州に現地法人テイジンセイキ・アメリカ(現ナブテスコ エアロスペース)を設立
(旧帝人製機)
1979年
B767用スポイラー・アクチュエーターおよびB757型機用エルロン・アクチュエーターを受注
(旧帝人製機)
1990年
B777用FCA受注(旧帝人製機)
2006年
B787向け高電圧配電装置受注
2006年
B747-8向けFCAを受注
2008年
MRJ(Mitsubishi Regional Jet)向けFCAを受注
2012年
B777のFCA納入累計1,000機を達成
2013年
B737最新モデル「737MAX」向けFCAを受注
2014年
ボーイング サプライヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞
約21,000社の中から米Boeingの「2013年度サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」に選出されました。
2015年
B777の次世代機「B777X」向けFCAを受注

MAIN PRODUCTS

  • フライト・コントロール・アクチュエーション・システム

    主翼の補助翼や尾翼の昇降舵などの可動翼を作動させ、機体の飛行姿勢を制御するシステムです。ナブテスコは日本のリーディングカンパニーであり、世界市場でもメジャープレーヤーの1社として広く認知されています。

  • 高電圧配電装置

    従来機に比べ格段に電力需要が大きくなったB787で初めて採用された、電源関連の装置をコンパクトに一括収納することが可能な配電装置です。配線量を削減し、機体の軽量化、メンテナンス性の向上にも寄与します。

社会に役立つナブテスコ 航空機器

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