公平・公正な企業活動

公正・公平・公明な調達活動に関する基本的姿勢

私たちは、昨今の社会的要請と期待を真摯に受け止め、公正・公平・公明な取引を通じたお取引先さまとの相互信頼関係を基礎に、私たちナブテスコグループだけではなく、サプライチェーン全体での社会的責任を果たしていきたいと考えています。

ナブテスコグループのCSR調達推進体制

CSR調達を推進するためには、環境対応や人権対応など従来の購買部門では扱わなかった専門的な知識やノウハウが必要とされます。そのため、ものづくり革新推進室 購買統括部が推進の軸となり、環境安全部、品質統括部、コンプライアンス推進部、法務部および総務部といった本社部門での連携を図りながら、各カンパニー・グループ会社のCSR調達推進を支援しています。また、購買統括部は、各カンパニー・グループ会社の調達部門を横断する「ナブテスコグループ購買会議」にて方針・施策を協議・決議し、各カンパニー・グループ会社の調達部門を通じてお取引先さまとともにサプライチェーン全体での社会的責任(CSR)を実践していきます。

「ナブテスコグループCSR調達方針」の制定

事業のグローバル化に伴い、サプライチェーンにおいて環境や人権に関する世界の要請に適切に応えていく必要性が増してきています。サプライチェーンを通じたCSR活動の更なる促進に向け、2014年4月1日、当社は「ナブテスコグループCSR調達方針」を制定しました。本方針の策定にあたっては、ISO26000、「国連ビジネスと人権に関する指導原則」、EICC(ElectronicIndustry Citizenship Coalition)電子業界行動規範など、国際的なガイドラインを参照するとともに、当社グループの企業倫理綱領や行動規範の内容も盛り込んでいます。

ナブテスコグループCSR調達方針

1. 法令などの遵守と企業倫理の醸成
(1) 事業活動を展開する各国・地域の法令・社会規範の遵守
(2) 独占禁止法その他の関連法令を遵守した、公正かつ自由な競争に基づく透明な取引の実現
(3) 関連法令に基づいた適正な輸出入取引の管理
(4) 不適切な金品その他の利益の授受、および違法な政治献金・寄付の禁止
(5) 事業活動に係る機密情報、個人情報および知的財産権の不当な取扱いの禁止
(6) 積極的な情報開示を通した、社会に対する説明責任の履行と透明性の確保
2. 人権の尊重
(1) 強制労働、児童労働を含む非人道的な労働の禁止
(2) 人種、民族、国籍、宗教、年齢、性別などを理由としたあらゆる差別の排除
3. 従業員への配慮
(1) 適切な賃金の支払と労働時間管理の徹底などを含む、労働者の権利の尊重
(2) 安全で清潔な、安心して健康的に働ける労働環境の実現
4. 価値ある製品・サービスの確保
(1) 安全・安心・快適にこだわった製品・サービスを確保できる事業活動プロセスの構築
(2) 市場競争力のある品質・価格・納期を確保した製品・サービスを安定供給できる体制の確立
5. 環境への配慮
(1) 持続可能な事業活動の推進のための環境マネジメントシステムの構築
(2) 環境配慮型製品の開発、気候変動の緩和への寄与、廃棄物の削減、化学物質管理の徹底による、環境負荷の削減
6. 地域・社会への配慮
(1) 事業活動を展開する地域・社会の文化や慣習の尊重
(2) 地域・社会との共生および地域・社会への貢献

お取引さまへの現地説明会の実施

ナブテスコグループ調達方針については、2014年度下期より、中国、タイ、韓国への現地訪問によるお取引先さまへの説明会を実施し、グローバルなCSR調達方針の浸透を加速しています。2014年度は約600社にお取引先さま説明会を実施しました。ナブテスコグループCSR調達方針の下、新規取引開始時のお取引先さまにご理解をいただくとともに、既存のお取引先さまのご理解とパートナーシップの更なる強化を図りながら、お客さまをはじめとする幅広いステークホルダーの皆さまのご期待に応えることができるように、グループ全体でのCSR調達を推進、実践してまいります。

お取引さまへのSAQ実施

お取引先さま説明会の実施社数(2014年度)
SAQの実施社数(2014年度)
2014年度は、国内外の一次お取引先さま1,105社に対し、ナブテスコグループCSR調達方針に基づいたアンケート方式のSAQを実施しました。尚、アンケート調査にあたっては、お取引先さまの負荷に配慮し、より簡易なインターネットの仕組みを活用しました。
 また、第三者機関の協力の下、当社調達部門スタッフが一部のお取引先さまを訪問し、コミュニケーションを図るとともに、環境・安全衛生上の改善事項など、更なるCSR活動の促進に向けた取り組み案を共同で作成しました。
 今後は、アンケート調査結果を元にお取引様へのヒアリングを実施し、CSRの課題およびリスクの抽出、改善策の立案を進めてまいります。
* SAQ=Self Assessment Questionnaire(自己チェックシート)

ナブテスコ「取引基本契約書」

新規お取引先さまとの取引前提となる「取引基本契約書」は、コンプライアンスはもとより、環境、労働安全衛生への配慮や贈賄の禁止なども最重要項目としてその遵守を謳っています。

取引基本契約書

  • (例)
  • 《第10条》 安全衛生の確保、労働条件の適正化(例えば強制労働や児童労働の禁止)
  • 《第29条》 公害防止、環境管理、特定有害物質管理義務
  • 《第30条》 災害防止義務
  • 《第32条》 談合、贈賄の禁止
  • 《第47条》 反社会的勢力の排除

国連グローバル・コンパクトへの参画

サプライチェーン分科会
グループリーダー企業として分科会活動を牽引

当社は2014年4月に国連グローバル・コンパクトの趣旨に賛同・署名し、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンの活動にも積極的に参加しています。2014年度は、サプライチェーン分科会においてグループリーダー企業に任命され、同業および異業種他社さまとの業界を超えたグローバルなCSR調達の領域における規範や基準作り、課題解決に向けた活動を行いました。

サプライチェーン全体における温室効果ガス排出量の把握と削減活動

「スコープ3」排出量の把握

当社では、毎年度、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量算定の取り組みを行っています。また、算出データの信頼性を確保すべく、ビューロベリタスジャパン株式会社による第三者検証の審査を受けています。

* 算定方法: サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン(環境省、経済産業省)に準拠

ロジスティクス(調達物流)での環境対応活動

甲南工場では調達物流の最適化を目指したお取引先さまとの協業プロジェクトを発足、活動中です。巡回集荷などでの輸送トラック削減によるCO2削減、ガソリン削減、また、梱包材・段ボール削減、積載効率の向上など取り組んでおり、この成果事例をナブテスコグループの各工場へ横展開していきます。また、2015年6月、お取引先さまとWIN-WINとなる調達物流の最適化を目的として、当社は、公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会へ加入しました。

紛争鉱物への対応

紛争鉱物とは、コンゴ民主共和国とその隣接国(DRC諸国)の紛争地域において、当該地域で採掘される鉱物の一部が武装集団の資金源となり、紛争を助長している可能性があることが懸念されている4鉱物(金、タンタル、スズ、タングステン)を指します。2010年度に米国で成立した「金融規制改革法」(ドッド・フランク法)は、これら鉱物を使用している企業に対し、SEC(米国証券取引委員会)への報告義務を課しています。
 ナブテスコならびにナブテスコのグループ会社は米国で上場しておらず、上記法令の対象外であり、紛争鉱物使用に関する報告義務は負っていませんが、国際的な平和および安全を維持するため、お取引先の皆さまやグループ会社と連携し、紛争を助長することのない責任あるサプライチェーン体制を確立していきます。2014年度は、複数のお客さまより、当社の複数の事業所に紛争鉱物に関する調査要請があり、お取引先さまのご協力のもと、「紛争鉱物」の原産国調査を進めています。

ナブテスコグループの
成長戦略を支える基盤

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