気候変動の緩和

地球温暖化防止への取り組み

ナブテスコグループは、地球温暖化防止への取り組みとして、2012年度に省エネ製品認定制度、省エネ活動表彰制度を新たに導入したほか、グループ一体となった省エネ活動を推進しています。
 また、英国CDP※の気候変動の影響および温室効果ガス排出量削減への取り組みに賛同し、当グループでは、気候変動への戦略や温室効果ガスの排出量を開示・報告しています。
 当グループは、CDPの調査対象として、2010年から気候変動への戦略や温室効果ガスの排出量を開示しています。2014年度は、93Bの高評価を受けました。
 ナブテスコは、モノを精密に動かし、止める「モーションコントロール技術」の更なる発展向上により、地球温暖化防止への貢献に努めてまいります。

※ CDPとは、毎年、世界の時価総額上位企業に対して気候変動への戦略や温室効果ガスの排出量に関する情報の開示を求め、評価スコアを世界に公表している国際的非営利団体です。CDPは、運用資産総額92兆米ドルを有する767の機関投資家を代表し、世界の時価総額上位企業約6,000社、日本では500社を評価対象としています。

温室効果ガス排出削減

ナブテスコグループは、地球温暖化防止のため、全社をあげてエネルギー資源の有効利用活動を行っています。この活動は、設備の維持管理/運用面において、省エネ改善テーマを設定し、その対策の実施と効果の定量的評価を行うことにより推進しています。
 2014年度の二酸化炭素排出量は、売上高の増加に伴い前年度比約3%増加となりました。しかしながら設備改修、更新や省エネ活動を推進した結果、単年度売上原単位は、5.1%削減、長期売上高原単位は、目標値(10%削減)を大きく上回る37.7%削減となり、目標を達成しました。今後も、グループ長期目標達成に向け、再生可能エネルギーの活用やエネルギーモニタリングシステムの活用により省エネ改善活動をさらに推進します。

  • 2014年度の目標と実績

2014年度の二酸化炭素排出量

ナブテスコグループでは、売上高が前年度比8.6%増加したことに伴いエネルギー使用が増加しましたが、全社をあげて、施設や設備機器の改善、工程改善、待機電力削減などのエネルギー使用削減活動を推進しました。その結果、二酸化炭素排出総量は前年度に比べて3%*2の増加に抑えることができました。
 電気事業者ごとに公表されるCO2換算係数(実係数および調整後係数)を用いた場合の排出量は以下のとおりです。

  • 2014年度の二酸化炭素排出量 (単位:t-CO2
    2014年度の二酸化炭素排出量 (単位:t-CO2)
  • 二酸化炭素排出量
    二酸化炭素排出量

*1: 集計期間は、2014年4月〜2015年3月。
*2: 集計の方針および基準は、「エネルギーの使用の合理化に関する法律」「地球温暖化の推進に関する法律」に準拠し、環境情報管理に
   関する社内規定に基づき集計。
   CO2の排出係数は原則として「地球温暖化の推進に関する法律」に準拠。但し、電気は【1】デフォルト値である0.555kg-CO2/kWhを
   使用。【2】実係数として、環境省公表の電気事業者ごとの排出係数を使用。【3】調整後係数として、環境省公表の電気事業者ごとの
   排出係数を使用。
*3: 集計範囲は、国内のみ。ナブテスコ(岐阜工場、垂井工場、津工場、神戸工場、甲南工場、西神工場、本社(川崎含)、名古屋営業所、
   大阪営業所)。ナブテスコオートモーティブ(株)(山形工場、横須賀技術センター、本社)、大亜真空(株)(本社工場)、
   シーメット(株)(本社、樹脂開発センター)、ナブコドア(株)(本社)、ナブテスコサービス(株)(神戸テクノセンター、
   横浜テクノセンター)、東洋自動機(株)(岩国工場)、ティーエス プレシジョン(株)(本社 工場、松山事業所)、愛新機工(株)
   (本社工場、松山事業所)。

第三者検証報告(事業活動に伴う環境負荷データ)

二酸化炭素排出量原単位(売上高)

2014年度は、全社的なエネルギー削減活動により、前年度に比べ二酸化炭素排出量原単位を5.1%改善しました。ナブテスコグループは、今後も二酸化炭素排出量削減の活動を推進します。

売上高原単位(CO2排出量/売上)
売上高原単位(CO2排出量/売上)

新グループ長期目標の設定

ナブテスコグループは、2020年度までの長期目標を2014年度に新たに設定しました。本目標では、国内グループ会社の事業所から排出される二酸化炭素の総排出量を2005年度排出実績より15%削減することとしています。また、海外事業所を含めたグローバルでの排出量削減目標は、売上高に対する二酸化炭素排出量の原単位で管理を行います。削減目標は、2012年度の排出原単位実績より20%削減を目指します。

グループ長期目標

スコープ3排出量の算定

ナブテスコでは、事業活動全体における環境負荷状況を把握し、効果的に低減するため、2013年度からサプライチェーン全体での温室効果ガス排出量算定の取り組みを開始しました。2014年度のサプライチェーン全体における排出量は、下表のとおりとなりました。

*4: 集計範囲は単体と国内グループ会社(「2014年度の二酸化炭素排出量」*3を参照)
*5: CO2の排出係数は原則として「地球温暖化対策の推進に関する法律」に準拠。
   但し、電気は、デフォルト値である0.555kg-CO2/kWhを使用
*6: 集計範囲はナブテスコ単体

第三者検証報告(温室効果ガス排出量)

スコープ3上で排出した温室効果ガスの内訳は、下表のとおりです。「製品・サービス購入」(カテゴリ1)が全体の81.8%と最も多く、次に「輸送・配送(上流)」(カテゴリ4)が10.7%となっています。昨年度の算定結果と比較し、売上高増加に伴い「製品・サービス購入」、「輸送・配送(上流)」が増加しているものの、廃棄物削減活動の成果により「事業所から出る廃棄物」(カテゴリ5)が前年度比13%削減しました。ナブテスコでは、今後もサプライチェーン全体における温室効果ガス排出量算定の把握および削減活動を推進していきます。
 また、今回算出データの信頼性確保のため、ビューローベリタスジャパン株式会社による第三者検証の審査を受けました。

貨物輸送の省エネ

ナブテスコの貨物輸送量(ton-km)は、売上高増加に伴い前年度比29%増の2,018万ton-kmとなりました。特定荷主の規模には達していませんが、今後も、輸送品の収納効率、輸送回数、輸送ルートや復路の有効活用など物流面での効率改善に努めていきます。

エネルギー消費量の削減

ナブテスコグループは、省エネ活動および省エネ設備への更新を継続的に行いエネルギー消費量削減に努めています。津工場では、2013年度に大幅なエネルギー削減活動を行った結果、生産量が6%増加したにもかかわらず、14%のエネルギー使用量削減を達成しました。この活動が評価され、2014年度に経済産業省中部経済産業局より「エネルギー管理優良事業者・中部経済産業局長表彰」を受賞しました。
 ナブテスコグループは、生産活動におけるエネルギー消費量を継続的に測定し、省エネ活動に活かしています。2013年度よりエネルギー使用量の多い津工場から順次エネルギーモニタリングシステムの導入を開始し、ムダなエネルギー使用の把握、改善に努めています。2015年度はナブテスコ5工場へモニタリングシステムを導入し、更なるエネルギー使用の効率化に努めます。

  • エネルギー使用量推移
    エネルギー使用量推移
  •  
    「エネルギー管理優良事業者・中部経済産業局長表彰」受賞
    「エネルギー管理優良事業者・中部経済産業局長表彰」受賞

再生可能エネルギーの活用

垂井工場の太陽光発電パネル
垂井工場の太陽光発電パネル
ナブテスコグループでは、事業所への再生可能エネルギー設備の導入を推進しています。2012年には、垂井工場(岐阜県)建屋の屋上に400kW太陽光発電パネルを設置し、8月より稼動を開始しました。これにより、2014年度は471MWhを発電し二酸化炭素排出量を261トン削減しました。また、2 0 1 5 年度は、津工場( 三重県)に500kWの太陽光発電設備を設置します。稼働開始予定は、2016年3月です。

製品・サービスによる環境影響の緩和

省エネ活動表彰制度

ナブテスコグループは、各事業所での省エネ活動に対する取り組みを促進するため、2012年9月に「省エネ活動表彰要領」を制定しました。これは、事業所単位での二酸化炭素排出量(絶対量)の減少割合、原単位の改善割合、そして省エネ改善活動における成果の大きさを総合的に評価し、優秀な事業所を表彰する制度です。対象事業所は、ナブテスコ6工場と関連会社6社です。2014年度は、津工場、ナブテスコオートモーティブ株式会社、神戸工場、ナブテスコサービス株式会社が受賞しました。各事業所とも売上増にも拘らず、二酸化炭素排出量が前年度比を下回った点が評価されました。

  • 省エネ活動表彰式(本社)
    省エネ活動表彰式(本社)

省エネ製品認定制度

認定マークと認定証書
認定マークと認定証書
本制度は、持続可能な社会の発展のために製品の環境側面を考慮して設計された省エネ製品の開発を促進し、地球温暖化防止に貢献するとともに社員の意識高揚を図ることを目的に創設しました。
 認定された製品には、認定証書の発行、認定マークの付与、社内報での発表等を行います。

認定基準

上市する製品を評価して、右記の1項目以上に該当する製品に対して省エネ製品として社内で認定します。
 但し、非該当項目は従来レベル以上を満足することが条件になります。

2014年度省エネ認定製品

2014年度は、ティーエスプレシジョン株式会社の以下製品を認定しました。
 フォーミングマシンとは、帯状の板材を短時間でカットおよび折り曲げて、目的の部品に成形する機械です。プレス加工と比較して材料歩留まりが高く、材料の省資源化に寄与します。
 また、本製品は、一般社団法人 日本鍛圧機械工業会よりMFエコマシンの認定を頂いています。

  • <SF-150-25>
    スマートフォーミングマシン

    <SF-150-25>スマートフォーミングマシン

  • 加工部品例

    加工部品例

気候変動対策コスト

気候変動に伴うコスト

ナブテスコグループでは、気候変動に係るリスク、機会を含めた環境・安全・健康に関する重要な情報を収集し、重要性の評価および重要と評価された事案への対策について審議しています。2014年度には、気候変動のリスクに対して空調機の更新・遮熱塗装・降雪対策・排水、雨漏り対策などを実施しました。それらに掛かった費用は、約8,000万円でした。

気候変動の研究開発における投資

ナブテスコグループでは、ロボットの関節部に使用される減速機、パワーショベルの走行モータユニット、航空機の可動翼制御機器、鉄道のドア開閉装置、船舶のエンジンへの燃料供給制御装置、ビル等の自動ドア開閉装置などのさまざまな動きをコントロールする技術(モーションコントロール技術)をベースに幅広い事業分野でのエネルギー効率の改善により顧客の最終製品の使用における排出量削減に貢献しています。2014年度における環境配慮製品を含む研究開発費は、76億円でした。

ナブテスコグループの
成長戦略を支える基盤

冊子版PDFのダウンロード
TOP