

カーリング女子日本代表
ロコ・ソラーレ特別インタビュー
夕梨花やっていてもひときわ強いですし、崩れないチームです。だから勝つと嬉しいし、試合をしていても楽しい。
藤澤昨シーズンは15試合かな、対戦したんですけれど……。
鈴木最後の世界選手権のプレーオフで負け越してしまった。
知那美グランドスラムの決勝も相手はエイナーソンでした。そこで勝てたのは本当に嬉しかったです。
鈴木知那美選手の喜び爆発な「It’s amazing!」と叫んだことも思い出されるけれど、夕梨花選手が跳ねて喜んでいるのはけっこうレアだったね。
知那美珍しいよね。写真を見返したら夕梨花選手が浮いていて可愛かった。
石崎琴美選手(以下、石崎)グランドスラムは全勝での優勝だったけれど、私はPCCCの時のように一度、負けを経た大会のほうが感慨深いかもしれません。チーム藤澤は負けた後の上がり方が上手なチームだと思っています。
例えば大事な場面でミスが出ても、このチームはミスをした人だけの責任には決してしません。そのミスに対して、チームでどういうアプローチができたかをミーティングで考えて克服していく。それができるから次の試合に向けて前向きな気持ちを作れるし、苦しかった試合で少し窮屈になってしまった気持ちも解放できる。それがこのチームの最大の長所だし、私が心をうごかされるポイントですね。
鈴木なんか石崎選手っていつもいいこと言ってて、すごい。
―夕梨花選手はリードとして攻守のくさびとなるガードストーンを、多くのエンドで同じところにうごかし、とめる役割について。豊富な練習量で知られている鈴木選手には自分を「うごかす」秘訣を。カーリング界屈指のインフルエンサーでもある知那美選手には、人々の心をうごかし、カーリングをさらに広く普及するために考えていることを。世界的なスキップとなった藤澤選手には、これまでのカーリング人生でもっとも心がうごいた瞬間。そしてロコ・ソラーレに欠かせない5人目の選手、石崎選手がチームに加わった2020年、どのような心のうごきがあったのか。それぞれの「うごかす、とめる。」を掘り下げてみました。