鉄道
カンパニー
ENGINEER
MY WORK
鉄道の国際規格“RAMS”を研究
世界標準に沿った設計の推進を図る
PROFILE

鉄道カンパニー/開発

2015年入社

異文化交流に目覚めた学生時代。世界で活躍できる会社を選択

学生時代は地元韓国、日本、香港、ベトナム、フランスなど、10ヵ国(20ヵ所)以上の都市を巡って、異文化を体験しました。言葉や文化の違いに戸惑い、トラブルにも遭遇しましたが、今振り返ってみると貴重な体験ばかりです。旅行を通じて私は「相手を理解し、場に適応する術」を学びました。世界には私と違う考えを持ち、行動をする人が数多くいますが、それを見て「間違っている、おかしい」と思うのではなく、文化が異なるだけと自然に考えるようになりました。

ナブテスコを初めて知ったのは、韓国で開催された、日本企業の合同面接会でした。当時は、本格的な就職活動をする前であり、海外での就職も考えていなかったため、練習のつもりで参加しました。100社以上の会社の中で、企業規模・営業利益・休日日数などの情報を参照して、ナブテスコの面接を受けました。合同面接会を開いた韓国側スタッフ(韓国公企業の方)からも「ナブテスコは良い会社であり、信頼できる」という話を聞き、この会社で働いてみたいと思うようになりました。ナブテスコは多くの国に拠点があり、将来海外で働く可能性があることも魅力に感じ、最終的に当社への入社を決めました。

ハイレベルな国際規格を理解し、現場の設計者に徹底する

鉄道車両のドア制御器の設計を担当していた当時は、自分が設計した製品が搭載された車両が走っているのを見たとき、実際にその車両に乗ったときにとてもやりがいを感じ、この仕事をしてよかったと実感しました。 日本は鉄道ファンが多いため、ネット上にはドアの開閉動画がアップされ、鉄道車両グッズも数多くあります。私が設計に参加した車両の動画やグッズを見ると、とても誇らしく感じ、「この車両のドア、私が設計したものだよ」と、つい話したくなります。実際に初めて設計した車両の写真をクリアファイルに入れて、親にプレゼントしました。

現在は、“RAMS”という鉄道の国際規格について研究をしています。“RAMS”規格は、より安全で、信頼できる鉄道環境を作るための規格で、最近の海外案件ではこの規格認証を受けた製品が採用されることが多くなっています。特にブレーキやドアが故障した場合、莫大な被害を生じる可能性が高いので、ハイレベルな規格認証の取得が条件になるケースが増えています。規格の内容を理解し、設計者がリスクを見逃していないかをチェックし、機能認証を受けるための業務を推進することが私の役割です。実際の“RAMS”資料も作成していますが、主に海外のお客さまに提出する資料なので、英語で資料を作成・確認する機会が多くなります。そのため、日常的に規格を英語で読みこんで語学力を高めるようにしています。将来は鉄道カンパニーのすべての製品が、“RAMS”認証済みとなり、より多くの鉄道車両で当社のマークが見られるようになることが私の夢です。

先輩のひと言で安全設計の重要性を再認識する

初めて『側引き戸』(乗客が乗り降りする鉄道車両のドア)を設計した時が、エンジニアとしての転換期だったと思います。それ以前は、車両内の自動ドア制御器の設計や試験のサポートだけをしていたため、製品が壊れた時の「危険」について深く考えていませんでした。人から指示されるままに仕事をしていた私に、先輩が「『側引き戸』は他のドアとは違う、壊れたら人が死ぬ可能性だってある」と忠告してくれました。人がドアに挟まれたことを検知できずにそのまま出発する、走行中にドアが開いてしまうなどの故障が発生すれば、多くの人々に命の危険が生じます。安全設計への認識を改めることで、より責任感を持って仕事をするようになりました。

仕事で大切にしているのは、自分の意見をしっかりと伝えることです。一人で考えていても、誰にも伝わらないし、何も変わりません。一人で抱えこまず、みんなで話し合うことで、新たな観点を持つこともできるし、意外とすぐに解決できることもあります。込み入った内容の場合も、メールを使い、自分の考えを整理したうえで、話すようにしています。重要なことはメールを介すことで、内容を改めて確認でき、抜けや漏れを防ぐことができます。

1日のスケジュール

  • AM

    9:00

    出社

    30分間、前の日のメモやメールなどをみて、今日のやるべき業務内容を確認

    9:30

    グループミーティング

    前日の仕事の問題点を整理し、グループ内で議論

    10:00

    休憩

    10:10

    規格確認

    12:00

    昼食

    食堂で同期や同僚と昼ごはん

    12:45

    課内ミーティング

  • PM

    13:00

    試作品の模型(モックアップ)確認、“RAMS”資料作成

    15:00

    休憩

    15:10

    製品の回路確認、“RAMS”資料作成

    16:45

    休憩

    17:05

    作成資料の確認、評価

    18:05

    退社

    バス車中で映画鑑賞

    19:00

    帰宅

    料理やウクレレ、スケボーなどの趣味活動

ナブテスコのここが好き!

ナブテスコの一番の長所は、「自由な環境」だと思います。風通しの良い環境なので上司や先輩たちととても話しやすいです。上司の意見に合わせるのではなく、エンジニア同士として話し合うことができるため、納得して仕事に取り組むことができます。会議では活発に意見が飛び交い、熱い議論を繰り広げています!
フレックスタイム制なので、自分の生活リズムや業務の状況に合わせて働くことができます。朝の渋滞を避けたり、保育所に子どもを送ったりするためなど、各自さまざまな理由でフレックスタイムを活用しています。また、その日の体調がすぐれない場合などは、早めに退社することも可能です。有給休暇も自分の計画に合わせて取得することができます。私は旅行好きのため、お盆や年末年始に有給休暇を組み合わせて海外などちょっと遠い所にも足を延ばしています。