2007年3月期の経営環境と業績
当社グループを取り巻く経営環境は、国内鉄道業界の新造車両の設備投資の活発化、民間航空機業界の回復、建設機械業界の旺盛な需要に支えられ、好調を持続することができました。このような状況の中で、中期経営計画2年度の目標達成に向けて、鉄道車両関連分野における中国の在来線高速化プロジェクトへの納入の本格化、民間航空機向け飛行制御システムの大型受注、油圧機器事業では、新事業の風力発電機用駆動装置の拡販など、国内外での市場の開拓、新商品の上市等を積極的に行ってまいりました。
また、津工場をはじめとする各工場の生産ラインの改善、生産性の向上を推進するとともに、海外調達の拡大等により、コストダウンに努めてまいりました。
この結果、当期の連結業績につきましては、売上高は前期比9.5%増加の1,614億円、経常利益は同16.5%増加の168億円、当期純利益は同19.1%増加の97億円となりました。
中期経営計画最終年度における売上高目標1,550億円、当期純利益95億円については、1年前倒しで達成することができました。ただ、たな卸資産、売上債権、リードタイムといった資金効率、および新商品の創出については、まだまだ改善の余地が大きく、2015年3月期の達成を目指す長期ビジョンにおいては、まだ道半ばという認識をもっています。売上や利益だけでなく、生産性や資金を含めた事業の効率化を徹底しなければなりません。
現在、当社が展開する4つの事業セグメントのうち、成長エンジンとして大きく伸びていくのは、精密機器 事業と航空・油圧機器事業だと考えています。輸送用機器事業と産業用機器事業については、当社を理解してもらう看板的な役割を果たしています。
さらに、当社の大きな強みは、それぞれの事業において国内外の超一流の企業がお客様であるということです。これらの他に類を見ない強みを活かして、既存事業の収益性向上を図り、資金効率を高め、次の開発に投資する。それが長期ビジョン達成に向けた「正しい道」と考えています。そのために当社が取り組まなければならないのは、全社的目標の共有化と実行力の向上です。コンプライアンスの浸透もあわせて、社員のコミュニケーションを活性化し、業績の好調に甘んじることなく、より高いステージを目指していきます。経営効率の改善と収益の向上により、更に企業価値を高め、株主の皆様へ還元したいと考えております。
当社グループを取り巻く経営環境は、産業用ロボット
の主要ユーザーである自動車業界の設備投資が回復傾向にあること、鉄道車両分野における堅調な国内車両の更新や国内外の建設機械需要も引き続き好調に推移することが見込まれることから、比較的良好な状況で推移するものと思われます。このような状況の中で、中期経営計画最終年度(2008年3月期)の目標達成に向けて、国内外の市場開拓、新商品の上市等を積極的に行う予定であります。
また、更なる収益力の強化を目指した高付加価値商品の開発、最適生産体制の構築、生産性改革、人材育成を推進するとともに、長期ビジョンを達成する基盤となる企業体質への強化を行ってまいります。