最新鋭新幹線N700系の大きな特徴である車体傾斜システム。最高速度270kmを維持したままカーブを通過することができる本システムにナブテスコの「車体傾斜電磁弁装置」が採用されています。
車体傾斜システムは、予め記録された線路データを各車両の車体制御システムに伝送、空気バネに圧縮空気を供給し、カーブを曲がる際に車体を傾けることにより、カーブでの速度アップを可能としています。「車体傾斜電磁弁装置」は、車体を傾けるための空気バネへ供給する圧縮空気の制御をおこなっています。
本システムの採用により、東京⇔新大阪間の所要時間が5分短縮されるとともに、カーブでの加減速回数が減少するため、省エネルギー化にも貢献します。「最新技術という、おもてなし」にナブテスコの技術も活用されています。

世界中で使用されているボーイング社製航空機(737、747、757、767、777)にナブテスコの「フライトコントロールアクチュエーター」が採用されています。
「フライトコントロールアクチュエーター」は、機体の傾きをコントロールする補助翼、高度を調節する昇降陀、ブレーキの役割を担うスポイラー、離着陸装置など、航空機の飛行に極めて重要なこれらユニットを制御する装置で、機体内部に格納されています。装置そのものを見ることはできませんが、離着陸時のスポイラー格納の動作などを通じて、その動きを見ることができます。
2009年就航予定の次世代ジャンボ機B747-8向けにも本装置の採用が確定しており、今後世界の空での活躍の場がさらに広がる予定です。
「プラットホーム・スクリーンドア」は、線路とプラットホームの間に設置され、乗降客の転落を防ぎ、安全を確保するシステムです。また、プラットホーム内の空調効率や快適性の向上にも役立ちます。
ナブテスコの「プラットホーム・スクリーンドア」は、電気式ドアエンジンを基本とした駆動部を使用し、列車の到着時や出発時の扉開閉に連動する仕組みとなっており、より安全性の高いものになっています。
これまでに国内では「ゆりかもめ」「東京地下鉄南北線」「多摩都市モノレール線」のほか、海外では「香港地下鉄将軍澳新線」「香港KCRC西線」「韓国仁川空港鉄道」「中国天津地下鉄」等多数の路線で採用されています。
産業用ロボット(プレイバックロボット)の関節や工作機械のオートマティック・ツール・チェンジャーなどに使用される精密減速機は、モーターの回転数を必要な回転数に落とし、小さな動力で大きなトルクを発生させるとともに、精緻な位置決め制御をおこなうための機器です。
ナブテスコの精密減速機は、小型・軽量ながら剛性が高く、過負荷に強いという特長があります。また、バックラッシュ(反動)、回転振動、慣性モーメントが小さいため、加速性能がよく、滑らかな動き、正確な位置決め精度を得られ、効率性が高いなど、優れた特長を有し、産業用ロボットを始め、工作機械や半導体、液晶製造装置、一般産業機械向けに幅広く活用されています。
「コントロールバルブ」は、油圧を制御する装置です。油圧とは、圧力のかかった油を用いて機械を動かす技術のことで、さまざまな産業用機械において使われています。
ナブテスコではミニショベルや農業機械向けの「コントロールバルブ」の開発を早くから進め、トップメーカーとしての地位を築いています。また、新たな取り組みとして、コア技術である回路設計技術を応用した、建設機械分野での新市場であるローダー(※)向けコントロールバルブも開発中です。
※ローダー:前についたバケットと呼ばれるカゴとアームと呼ばれる腕を油圧シリンダで動かし、土や雪などをすくったり持ち上げたりして、ダンプやトラックなどに積み込む土木作業用機械です。
トラックは、エンジンに直結したコンプレッサーで作られた圧縮空気を利用してブレーキシステムやサスペンションシステムなどをコントロールしています。そのコンプレッサーから送られてくる圧縮空気に含まれる油分・水分を除去し、システムの安全性と耐久性を向上させているのが「エアドライヤー」です。
エアドライヤーは日本の大型トラックに必ず装着されており、ナブテスコは日本市場で高いシェアを有しています。
信号待ちなどでトラックが左横に止まった際には、「エアドライヤー」を確認してみてはいかがでしょうか。ただし、安全にはくれぐれもご注意を。
タンカーなどの大型船は必要とされるエンジン出力も巨大なものとなり、その制御も大変重要な要素です。
ナブテスコは従来からこれら大型船のエンジンを船橋(ブリッジ)より遠隔制御するシステムを供給し、高い評価を得てきました。
世界的な環境重視の流れを受け、舶用エンジンにもNOx排出量の規制が始まります。
この規制をクリアするため、従来のカム機構では困難であった、全回転数域の最適制御を可能にした電子制御エンジン(カムレスエンジン)の採用が進んでいます。
エンジンの電子制御化により、NOx排出量だけでなく、燃費も低減し起動性や回転数応答性などの操船性能の向上も実現できるようになります。
ナブテスコでは、電子制御エンジン向けに操縦装置からの信号を受け、エンジンの性能を最大限引き出すための最適制御指令を出す「電子化エンジン制御装置」、その指令を受けて燃料噴射と排気タイミングのベストコンディションを実現する「高速・高油圧電磁弁」を納めています。
石油はこのまま使い続けると、後40年でなくなるといわれているのをご存知ですか?
現在、資源の枯渇・地球温暖化が人類にとって深刻な問題となっています。そのためこれらの問題が発生しないクリーンエネルギーの研究が進み、太陽光発電、風力発電、地熱発電の実用化が進んでいます。特に風力発電はヨーロッパを中心に急速に普及しており、わが国でも環境に対するメリットから大きな注目を浴びています。
ナブテスコでは、風の方向に応じて風車の向きを変える「Yaw駆動装置」と、風力に応じて風車の羽根の角度を調節する「Pitch駆動装置」を風車メーカーへ供給しています。これらの駆動装置は20年の寿命(風車寿命)を有し、優れた耐久性・軽量性を兼ね備えています。
建設工事などで活躍する油圧パワーショベル。このパワーショベルの走行にかかわる、減速機・油圧モーター・制御弁・駐車ブレーキをコンパクトにまとめたものが油圧パワーショベル向けの「走行ユニット」で、ナブテスコでは、小型から大型ショベルまで対応できる幅広いシリーズを取り揃えています。
また、お客様のご要望に応え、建機のエンジンの省エネ化に貢献し、かつ走行力をアップした製品を開発しています。